芝浦工業大学名誉教授 三浦昌生の「講義日記」

授業が終わったら日記を書く。題して「講義日記」。大学での授業回数は通算1998回まで到達。教壇に立つ大学教師の気持ちが伝われば‥‥。

2012年08月

第1583回  「第4回小テストの高得点者発表!」

環境工学Ⅰ 2012年7月16日

第4回小テストの際に、講義の感想を書いてもらった。

小テスト方式でしっかり知識が身についたというコメントが多い。
「しっかりやれば必ず力になる方法」
「小テストの点が上がって達成感があった」
「物事を学ぶからには、ゆっくりでいいから深く学ぶ。その面白さを知った」
「小テストは友人と競い合って勉強した。クイズを出し合って楽しく勉強できた」
「小テストで頑張れば頑張るだけ点数が上がったことと、名前を呼ばれたことがうれしかった」

講義日記を続けていてよかったと思えるコメントをたくさんもらった。
「講義日記を初めて見た時、とても衝撃を受けた。毎週の楽しみになった」
「先生の率直な思いが伝わって親近感がわいた」
「先生はこんな風に感じているのかと新しい発見があった」
「先生の熱意が伝わってきて、もっと勉強しようという気持ちになった」
「講義後に講義日記を読むことで講義内容が記憶に残りやすくなった」
「教職課程を取っているので、先生が授業で感じたことが参考になった」

講義に対する姿勢そのものに触れたコメントもあった。
「先生が授業を大切に作り上げている」
「学科で一番秩序の守られた授業」
「やる気をうまく引き出してもらったと思う。私たちに理解してほしいという先生の思いが伝わってきた」
「講義の数をこなしても、講義がうまくいかない難しさがあると思った。失敗を反省・改善する姿勢は大切と感じた」
「先生が練りに練った授業はわかりやすかった。教科書も確実に学習のアシストになった。『学んでいる』実感のある授業が好きだった」

講義で学んだことを日常の生活に生かしたというエピソードの紹介もあった。
「換気方式を学んだので、台所の換気扇で室内の空気を吸気することで、開けた窓から涼しい外気を取り入れて室内を快適にすることができた」

要望もあった。
「『小テストにここが出る』という予告は不要。経験からいうと、そこしか勉強しなくなる」
「学生は前方の席に座って授業をうけるべきと自分も思った」

ところで、何人かの学生が就職や研究について相談したいと書いていた。その学生はメールをください(masao@sic.shibaura-it.ac.jp)。じっくり相談にのります。

では、第4回小テストの高得点者を発表します。

第1位 BR11080 ‥‥52点(満点!)
第2位 BR11004,BR11039,BR11044,BR11050 ‥‥50点(96%)
第6位 BR11012 ‥‥48点(92%)
第7位 BR11016 ‥‥47点(90%)
第8位 BR11075 ‥‥46点(88%)
第9位 BR11008,BR11061,BR11066,BR11069 ‥‥44点(85%)
第13位 BR11020,BR11047 ‥‥43点(83%)
第15位 BR11048,BR11058 ‥‥42点(81%)

このブログも更新が遅れ、8月になってしまった。
前期のがんばり、お疲れ様でした。
夏休み、熱中症や事故に気をつけよう。
来年度前期「環境工学実験」で会えるのを楽しみしています。

<おわり>

第1580回  「環境工学Ⅰが学科のおススメ科目に」

環境工学Ⅰ 2012年7月9日

大学院システム理工学専攻の草野修平君が報告してくれた。
「システム理工学部の特徴のひとつは学科横断教育。
大学院の授業で学科横断教育の促進方策に取り組むことになった。
その一環として、各学科の講義を他学科の学生に紹介したい。
そこで、各学科の学生を対象に『自分の学科のおススメ科目は何?』と
アンケートを行ったら、環境システム学科では、この「環境工学Ⅰ」が
トップになった」という。うちの学科の学生がアンケートで
この科目を思い出してくれたことがとてもうれしい。

ところで、現在学部長を務めている。これに加えて6月から
理事を務めることになった。芝浦工大と併設校の板橋・柏を
含めた全体を「学校法人芝浦工業大学」と呼ぶが、
理事とはこの法人の経営を担当する。

そこで、やむを得ず、後期と来年度以降の「環境工学Ⅰ・Ⅱ」は
非常勤講師の神野兼次先生にお願いすることになった。
神野先生は本学の出身。超多忙でありながら、
後輩のためになるならと快く引き受けて頂いた。
後期からは建築環境・設備の実務家の神野先生から
新鮮な講義が聞ける。

講義終了時に出席票を回収したら、
「理事と学部長、がんばってください」と書いてくれた学生がいた。
申し訳ないと思いつつ、とてもうれしい気持ちでした!

第1576回  「授業で学んだことは就活や仕事に必ず役に立つ」

環境工学Ⅰ 2012年7月2日

授業の始めに住宅メーカーの新聞広告のコピーを配った。
このような一般向けの広告でさえ、この科目で教えている
熱貫流率や熱損失係数などの数値を
住宅の性能として記載していることを見せて、
この講義で取り上げる専門用語の大切さについて話した。

三浦研で総合研究に取り組んで今年3月に卒業した
細井雄太君はこの新聞広告の住宅メーカーに就職した。
彼からしゃもじ(広島カープの応援グッズ)の形のはがきが届いた。
就職の挨拶に添えて「環境工学が住宅の説明や建築士の勉強に
とても役立っている」と書いていた。
そこで、このはがきも書画カメラで見せた。

現在、三浦研究室で総合研究に取り組んでいる4年生の
青木政幸君は、会社の面接の終了間際に、
「low-eガラスを知っているか」という質問に答えられたことが
内定の決め手になったと思うと言っていた。
彼は面接の前日に教科書を読み直していたのだ。

学生に贈る今日のメッセージは
「授業で学んだことは就活や仕事に必ず役に立つ」ということ。
このことは前のブログでも書いたが、何度でも言いたい。
単位をとることだけが授業の目的ではありません!
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